みなさんは旅行とか好きですか?
わたしは行っちゃえば楽しめますが、行くまでと帰った後にどっと疲れるので
あまり好きではありません。
そのせいかわたしはちょっと珍しい存在かもしれませんが、この時代に飛行機に乗ったことがないんです。
ずっと愛知県を出たことがなく、住んだことがあるのも名古屋市か春日井市だけ。
親戚は母方はほとんど名古屋市内、父方はほとんど岐阜県内なので帰省の経験もなし。
でも、そのおかげで外の世界との違いに気づくことができて、すごく面白い発見があります。
起業してからずっと尊敬している方が5人いて、そのうちの2人は「狩猟民族と農耕民族」の対比で日本と世界を語ることが多いです。
わたしは狩猟民族的な発想、つまり結果重視でガンガン進む感じがちょっと苦手です。
必要なときには頑張るけれど、良い結果が出ても楽しさを感じないことが多いんです。
だからこそ、自分のルーツや感情を大切にして、自分なりの解釈で日本人らしく生きていきたいと思っています。
例えば、多くの海外の国々は単一神を信仰しますが、日本は多くの神々を信じる国です。「島国で単一民族だから排他的だ」と言われることもありますが、心の拠り所が一つではないので、多様性を受け入れる土壌がある国だと思っています。
もちろん、キリシタンが迫害された歴史もありますが、これは他宗教だからではなく、「唯一神」という考え方が受け入れられなかったのではないかと個人的に思っています。
例えば、わたしの得意分野のファッションでも同じことが言えます。
欧米では自分に合わせたオーダーメイドが主流ですが、和服は既存のものを自分に合わせて着付けます。
わたしは小柄で、昔からジャストサイズの服を見つけるのが難しかったんです。
子供を産んだ後も子供服を着ていたくらいですから、既製品をどう自分に合わせるかを考えてファッションを楽しんできました。
素材やデザインをカスタムするのは好きですが、サイズまできっちり合わせるオーダーメイドはあまり得意ではありません。
実際に、和服をオーダーメイドで仕立ててもらったこともありますし、好きな生地を見つけてチャイナ服風にドレスを作ったこともありますが、好みが変わるとただのごみになってしまいます。
そのため、市販品を自分に合わせて切れるスキルを身につけた方が、不要になった時にリサイクルできてエコにもなります。
「○○しなければならない」ということは何ひとつなく、周りの人と協力しながらも、自分が心地よく生きられる方法を見つけていくことが、生きる意味だと思います。
こうした「自分フィット」の感覚は、これからの人生で特に重要になると思います。
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